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代表の想い

代表の想い

私は小学2年生の息子、5年生の娘を持つ2児の母です。(2023年4月現在)
息子は重度の知的障害を伴う自閉症と診断されています。オリジナルが強い行動や独自のルールを持っていたり、危険の認知が弱い、また言葉を話すことができないなどの理由から特別支援学校に通っています。また娘は聴覚や味覚、嗅覚等に過敏さがあり、日常生活や集団生活の中で苦しむ場面をたくさん見てきました。

そんな二人の子と一緒に、母親として歩んできて、たくさんの心の変化がありました。最初は子どもたちのありのままを受け入れることは、そう簡単なことではなく、周囲との関係の中で、孤独な思いや葛藤が起こり、毎日のように泣いていた時期がありました。また社会の仕組みや周りの理解の問題にぶつかるシーンもありました。どうしたら子どもも私たち家族も、自分たちらしいまま幸せになれるのか、そんなことを考えることが日々増えていきました。

そんな時に出会ったのが、子どもの成長を信じ、関わり続けてくださる方々の存在でした。家族を始め療育先の先生や、同じような子育てを経験したお母さん方です。そんな方々の言葉や関わりに支えられ、私は少しずつ前向きに子育てできるようになっていきました。そして子どもたちの持つキラキラとした笑顔や純粋さ、また深みのある魅力に気付くことができました。

私は周りにいた方々に支えてもらったけれど、必要としているタイミングで、そういう方と出会えなかったお子さんやご家族は、どうなってしまうのだろうかと思いを馳せました。立場や所属に限定した関係は、時として運にまかせるようなことにもなってしまい、本当に困っている人に必要なサポートが届きづらいのではないかと感じました。

子どもたちの成長や幸せを願う気持ちは共通です。お子さん、ご家族、支援者の方など色々な立場の人がもっとフラットに、みんなで子どものことを考え、困った時には知恵を出し合えるようなネットワーク作りをすることはできないのだろうか。そしてそういったネットワークが広がることで、障がいがあってもなくても誰もが、その人らしく生きやすい社会を作ることにつながるのではないだろうか。

今も迷い悩みながら子育てをしている1人の母親として、同じような境遇にある子どもたちと家族に本当に必要なことを追求し、解決のために行動に移していくこと。そんな活動を自分のこれからの人生をかけて挑戦していきたいと強く感じ、NPO法人を設立し、活動していくことを決意いたしました。

まだまだ道半ばにいる未熟な母親です。
どうかみなさんの持っている力を少しずつ貸してください。

NPO法人ぴあっと
代表理事
お母さん
五十嵐舞子